『植物でウールを染める』

市の染料植物園で行われた「植物でウールを染める」という講習に参加してきました。
以前「型染めで麻を染める」という講座を受講した時に、同じ班になった方が
ウール染めの講習が楽しいわよ!と教えてくださったので、募集があった時にすぐに応募。
無事受講できる事となりました。

今回は計22名の受講者が5班に分かれ、それぞれ違う植物で染色をします。
■1班・・・エンジュ
■2班・・・インドアカネ
■3班・・・セイタカアワダチソウ
■4班・・・ハンノキの実(ヤシャブシ)
■5班・・・カシグルミ
私は1班になったので「エンジュ」という木の花蕾で染める事になりました。



私達の班が使った「エンジュ」。
街路樹などによく使われている
木だそうです。気付かなかった(^_^;)
この時点では黄色に染まるなんて
想像出来ません・・・





これは4班が使った「ハンノキの実」。
別名ヤシャブシ。
なんと、グレーに染まります。




エンジュの花蕾(染めるウール糸と同量)を容器に入れ
約10倍の水を加えて中火で煮出します。
沸騰したら弱火にし30分煮沸。
この時30分以上煮沸を続けると色が悪くなるので×。
煮沸中に水分量が少なくなったらその都度熱湯を足す。



30分煮出した後、熱いうちに濾して
抽出液をとります。
抽出後はこんな色。この状態でもまだ
黄色に染まるなんて
想像がつきません・・・



これは2班が使った「インドアカネ」。
染め方は私達の班と同じで先媒染。
先媒染とは染色の前に媒染液に入れ
その後、染色液に入れるのは
一度だけ。



これは先生が染めていた
「ウメノキゴケ」。
この染料は媒染しないで
鮮やかな色に染まります。
色はとってもキレイな紫色です。


染色液を抽出したら、ウール糸を媒染液に入れます。

ウール糸の10%量の明礬(みょうばん)と明礬の1/3量の酒石英を
少量の熱湯で溶かし、ウール糸の20〜30倍の水の中に入れ媒染液を
作ります。媒染液を火にかけ30℃位になったらウール糸を入れて
ぐつぐつ沸騰させないように60分位煮沸。その間ムラにならない様に
静かにかき混ぜる。火を止めて放冷しウール糸は軽くしぼった後
ぬるま湯で良く洗って脱水します。


媒染が済んだウール糸を染色します。

抽出した染色液を加熱し30℃位になったら上記の媒染液につけた後の
ウール糸を入れムラにならないように時々静かにかき混ぜながら
温度を上げていく。沸騰したら約20分煮て火を止めて放冷する。



温度が30℃に下がったらウール糸を取り出し軽くしぼり、ぬるま湯で
洗って脱水。(この時点でかなりキレイな黄色に染まっています。)
その後更に鮮やかな色にする為に、アンモニア水に2〜3分浸し
静かに良く洗って脱水し、陰干しします。



4班が染めていた「ハンノキの実」。
想像できなかったグレーに本当に
染まったからビックリ☆ 
「ハンノキの実」の染色方法は
染色→媒染→染色の順の後媒染。



これが染色が終了したウール糸。
こんなきれいな黄色に染まるなんて
ホント不思議☆



先生がウメノキゴケで染めていた
糸はこんな鮮やかな紫色に!
横の薄紫色はシルクの布を
同じウメノキゴケで染めたもの。





みんなで分担して染色した糸。
こーやって並べると植物から
沢山の色に染める事が出来るんだなぁ〜と実感!



左から・・・
ハンノキの実/ウメノキゴケ/ウメノキゴケ(1度染色した後の残液)/
インドアカネ/ユーカリ/ヤマモモ/カシグルミ/セイタカアワダチソウ/
エンジュ

それぞれの糸の量が少ないので作品にするのは難しいかな?





この方が今回の講師、寺村祐子先生。
女子美術大学の名誉教授なんですって!!
そんな凄い先生なのに丁寧に優しく教えて
下さいました。